2016年01月17日
習い事費用ってどのくらい?
ヤフービューティー 2016.1.17
年収に見合った子どもの「習い事費用」ってどのくらい?
今年の抱負をかかげたママの中には、自分自身のことだけでなく、お子さんが立てた目標や子どもにさせてあげたいこと、習い事を新たにはじめる、といったことも含まれている人もいるのではないでしょうか?
そして習い事のように新しいことを始めるためにはそこに投資するお金も必要となってきます。
そこで、この春新たに「習い事をさせたい!」とお考えのママに向けて、ファイナンシャルプランナーである筆者が、子どもの習い事にかける費用の目安についてまとめてみましたのでご紹介します。
■「2、3歳から習い事をさせるべき?」まず確認したい2つのコト
0歳から受けられる幼児教育もありますが、水泳教室や英語塾などその多くは2,3歳児向けの教室が多いようです。お子さんの「やってみたい!」の声に応えるかたちで、複数の習い事をさせているご家庭もあると思います。
意欲はもちろん大切にしたいですし、どれくらい習い事費用をかけられるかは世帯収入によって違ってきます。正解はありませんが、習い事をスタートする前に、まずは次の2つを確認しておきましょう。
(1)大学進学費用はちゃんと貯められる?
日本政策金融公庫の調査結果によると、年収400万円未満の世帯では、教育費の負担がなんと4割に達するそうです。
教育費は、お子様の年齢が上がるほど負担が重くなるのが一般的です。早くから習い事費用をかけすぎたため、肝心の大学進学時の教育費負担に耐えられない。入学資金の準備が間に合わず、教育ローンや奨学金を借りたのでは本末転倒です。
家計収支に余裕を持たせ、将来かかる教育資金の積立ができる範囲内で習い事を検討することをおすすめします。
(2)発表会や送迎など、習い事をすることで増える支出も考えてる?
習い事をさせる場所が遠くて送迎費用がかさむ。発表会イベントが頻繁にあり、衣装代も都度かかる……。というように、入学金や月謝以外にお金がたくさんかかる場合があります。
習い始めてから止めることは子どもに悪影響を与えかねません。習い事を続けるためのランニングコストにも目を配っておくべきです。
■年収に見合った「習い事費用」ってどのくらい?
生まれた子どもが大学を卒業して就職・独立するまで、20年以上の年数がかかります。その間に世帯収入も変化するかもしれませんし、妹や弟が生まれるかも知れません。
子ども達がそれぞれ希望の高校や大学に進学できるよう、計画的に教育資金が貯められるように、年収とかける習い事費用のバランスにはくれぐれも気をつけてください。
習い事にかける費用の目安ですが、年収500万円世帯を想定すると、大学入学までは、習い事費用を手取り年収(可処分所得)の5%から8%程度までに抑えておきたいところです。私立高校を目指すご家庭では、中学までにある程度の教育資金を貯めるため、もう少し控えめな予算にする必要があります。
ご家庭によって教育方針も違いますし、進路によってかかる教育費も大きく差が開きますので、上記目安まで習い事をしても大丈夫ということではありません。大学(高校)進学費用の積立を優先したうえで、その残りの家計から習い事などにいくらかけられるか、という視点が大切です。
いかがでしたか。
子ども1人当たりの教育費はおよそ1,000万円といった使い古されたフレーズがありますが、薬学部や遠方の私立大学に進学するなど、お子様の進路によってはその倍以上かかることもあり得ます。
習い事費用を含めた昨今の教育費は、“いくらかかるか”というよりは“いくらまでかけられるのか”といった意識を常に持っておくことが必要だと言えそうです。