2015年10月30日
英語が苦手な親でもできる!「英語脳」を持つ子どもに育てる4つの小ワザ
子どもの将来を考えて、「英語で困ることがないように育てたい」というパパ・ママは多いもの。
でも、親自身が英語が苦手だと、子どもに英語を教えるのは不可能ですよね。
幼いうちから英語教室などに通わせるのも1つの方法ですが、もっと簡単に、しかも英語が苦手な親でもできる方法があれば、試してみたいと思いませんか?
そこで今回は、「英語脳」を持つ子どもに育てる“小ワザ”を紹介していきます。
そもそも「英語脳」って何?
母国語の形成が終わった日本人が英語を習得するとき、日本語で考えてから英語に訳しますよね。
これは、「日本語脳」だけを使って英語に触れているということ。
一方、日本語と英語の両方を話せるバイリンガルは、日本語と英語を認識する脳の場所が違うといわれています。
要するに、脳内に日本語を理解する回路と、英語を理解する回路が別々に存在するわけです。
そして、この英語を理解する回路が「英語脳」と呼ばれるものなのです。
英語圏で長く暮らしている日本人の中には、日本語脳ではなく英語脳で過ごしている人もいますが、それは英語脳を作る環境があるから。
しかし、日本にいながら「英語脳」を作るのは環境的に可能なのでしょうか?
英語が苦手な親だと、子どもにどんなことをさせればいいのか想像もできませんよね。
「英語脳」は作れるの?
ズバリ! 「英語脳」は作れます! 大人でも可能です!
私自身はバイリンガルでもなく、むしろ学生の頃は英語が大嫌いでしたが、今では多くの時間を英語脳で過ごしています。
先にもお話しましたが、環境が英語脳を作り上げるのです。けれど実は、自分の意志で作り上げていくことも可能なのです。
海外生活が長い私は、生活の中で英語を使う割合が増えると、日本語がなかなか出てこないことがあります。
英語にしても日本語にしても、言語は使わなければ退化していくということ。だから、英語脳を作り上げても、継続的に英語に触れていなければ、すぐに日本語脳に逆戻りしてしまうのです。
ですから、英語脳を持つ子どもに育てるためには、英語のインプットを続けていかなければなりません。
英語脳に育てる小ワザ1:「1歳までに英語を聞かせる」
人間の脳の一部には、“聴覚野”と呼ばれる聴覚の情報処理を行う領域があり、周波数の高低を聞き分ける神経細胞が並んでいます。
これは「周波数マップ」と呼ばれるもので、母国語を認識する聴覚マップは1歳までに完成し、それ以降に英語を聞かせると“第二言語”として認識されるようになります。
実は、英語の音は2000~12000 hz、日本語の音は125~1500 hzで、この2つの言語には共通する音が全くありません。
だから、1歳までに英語を聞かせるということは、日本語にない音を聞かせるということ。
「英語脳」を作るためには、1歳までに英語も聞かせ、日本語と同様に母国語として認識させることがとても重要なのです。
英語脳に育てる小ワザ2:「遅くても10歳にまでに英語を聞いて“発音”させる」
ネイティブに近い発音にするためには、遅くても10歳までには英語の「音」を聞かせ、発音させるようにしましょう。
この10歳という年齢は、言語学研究でいう臨界期(クリティカル・ピリオド)のこと。
つまり、耳で聞いた音を同じように発音できるのが10歳以下までということです。
英語を聞かせるときは、アルファベットを見せながら視覚的にも刺激すると効果的です。
英語脳に育てる小ワザ3:「幼少期にオーケストラの音楽を聞かせる」
英語脳に育てるのに、オーケストラの音楽? と不思議に感じるかもしれませんが、英語の音とオーケストラの音は非常に近い周波数なんです。
弦楽器は英語の高い音、管楽器は英語の低い音に近いため、オーケストラを聞かせることで、これらの音を脳に認識させる回路を作ることができるのです。
この回路ができれば、英語のリスニングはメキメキ上達していきますよ!
英語脳に育てる小ワザ4:「とにかく続ける」
これは英語脳を作る話の中でもしましたが、続けなければ英語脳は退化してしまします。
目に見える効果がなくても、脳の中では英語の音を認識する回路が作られているのを忘れないようにしましょう。
ご紹介した小ワザは、英語が苦手な親でも取り組めるものばかりです。
「英語脳」を持つ子どもに育てるこれらのポイントさえ知っていれば、そんなに難しいことではありません。
ただし、時間はかかります。それは、毎日使う母国語でさえ言語形成が終わるのは12歳~15歳だから。
「英語脳」を作るのにもそれなりに時間と覚悟が必要です。継続は力なり!諦めないで!!
暮らしニスタ から転載